庭の木でセミが鳴いている。
7月に入ると毎年の事だが、今年はなんだか様子が違う。
10数年前からこの近辺では、年々クマゼミが増えてきた。(全国的にも多いらしいが。)
セミの中でも大型のクマゼミは大音量で鳴く。
1匹でも相当うるさいが、2~3匹も同じ木に止まって鳴きはじめるとそばでは会話も困難なくらいだ。
更に、タチが悪いことに、早朝、日の出前の4時過ぎから鳴きはじめることだ。
防音にしていないわが家にとっては騒音以外の何物でもない。
ところが・・・
7月半ばに珍しく台風が近くを通過した。
そのせいかどうか、その後、クマゼミがめっきり減ってしまったのだ。
もちろん、いるにはいるがここ数年のようにTVの音が聞こえないほどの騒音がないのだ。
そして、今までかき消されていたセミの声が聞えてくるようになった。
アブラゼミ、チッチゼミ、そして昨日からツクツクホウシが庭にやって来た。
近くの山ではミンミンゼミも鳴いている。
あとはヒグラシの声が聞きたいなぁ。
ヒグラシは実家の方の山の中には多いようだが、この辺ではめったに聞こえない。
この暑さでも懐かしいセミの声にほんの少し癒される。
蝉時雨という言葉がある。
時雨とは、降ったりやんだりする小雨を意味する言葉で、セミの鳴き声を時雨の音になぞらえたらしい。
去年までの数年間は、「蝉時雨」どころか、「蝉豪雨」とでも表現したいくらいでストレスの元凶だったが、
今年は久しぶりに「蝉時雨」の恩恵あずかれる。
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